カテゴリ: 黎明期
2015/2/6 金曜日
厚揚げとネギの焼うどん、じゃがたらチーズ鍋
お肉系の何かを入れなくったって、焼うどんは美味しく作れるのだ!(まあ、焼うどんだけじゃないけどね)

厚揚げとネギの焼うどん。
フライパンに厚揚げを並べて表裏焼いたら、真ん中をあけてサラダ油をたらし、ネギを入れて炒める。
酒、白だし、オイスターソースを加え、ざっと混ぜたら、レンジ加熱をした冷凍うどんを加えて混ぜてできあがり。
焼うどんとは言っても、あまり炒めない焼かない、さっと混ぜるだけスタイルが定着している。
この方が毛羽立たずにつるりんとした仕上がりで、たんぽぽ好み。
盛り付けてから彩にカイワレを散らしてみた。
だいぶ前に飛田さんのレッスンで「厚揚げと高菜の炒め物」を教えていただいてから、厚揚げに対する認識が変わったように思う。それまでは厚揚げを炙って生姜醤油で食べる居酒屋メニュー、和風の煮物だけだったが、豆腐より水分が少なくて型崩れしにくいこと、揚げた部分に味が絡みやすいことなどを活かせば使い方がぐ〜んと増える。
飛田さんに教わった炒め物にオイスターソースを使っていたせいか、厚揚げを炒めているとオイスターソースを加えたくなってしまう(刷り込み?)

お昼に焼うどんを食べてバタバタでかけ、帰宅したらこんな夕ご飯。
毎年の定番だったのに、この冬はまだ食べていなかったじゃがたらチーズ鍋。
シンプルな食材で簡単にできて美味しいんだけど、白ワインがすすみ過ぎるのが困りもの。

2009/9/13 日曜日
しめじのパスタ(味噌バター味)
ここのところスーパーでは「生活応援!」と書かれた日替わりの安売りが品並んでいる。
今日はしめじが1パック88円。
ええ、応援してもらいましょうとも^^
味噌バター味のしめじスパは20代前半によく作っていた味。
アーリオ・オーリオも知らなかったし、オリーブオイルの銘柄を選ぶなんてこともわからなかった頃、スパゲッティとバターは仲のいいお友達で、あれこれと和風パスタを試していた。
しめじをバター炒めしてお酒でゆるめた味噌で味付けし、茹で上がったパスタを合わせる。仕上げに千切りの大葉と1かけのバターを加えて混ぜてできあがり。おうちの普段着ごはん的な懐かしいパスタ。
当時は休日のお昼に何度も登場したし、友人達にも食べさせた。本格パスタなんて良くわからなくて、街にあるスパゲッティ屋さんにも和風メニューが多かったので、友人達にもけっこう受けていたように思う。
和風のおかずを巻いたロールサンドイッチののり巻きとか…今では絶対やらないような、チマチマいじり回した系の料理なんてのも作ったっけ(笑)

2009/8/2 日曜日
うれし恥ずかし青春の味?トマトと卵のスープ
完熟トマトをザクザク切ってお鍋に入れ、水を少々とスープの素を加えてグツグツ煮る。トマトの形が崩れたたら、塩で味をととのえ、溶き卵をまわしかけ一呼吸おいて火を止め、すぐに蓋をして暫く蒸らす。
たったこれだけで出来上がり。
トマトが酸っぱくて甘みが足りないときは、ほんの少しの砂糖を加えてバランスを取るとか工夫はいろいろあるのだけれど、初めて作ったのは上記のレシピだった。
これは学生時代の私が、生まれて初めて男の子の部屋で作った料理だ(あー、恥ずかし!)
狭いアパートのキッチンには小さな単身者用冷蔵庫がおいてあって、中には「もうサラダにするのは無理じゃない?」って感じのトマトと卵があった。というかそれ以外にこれといった食料が見当たらなかった。
たまたま前日の新聞のお料理コラムで、1人暮らしの学生でも簡単に作れる栄養豊富なトマトと卵のスープを読んでいたので、ドキドキしながら(でも平然とした顔で)作ってみた。
「冷蔵庫に残っているもの見ただけで、すぐにこんな料理が作れるなんてすごいね!料理ができるってこういうことだね」と、大げさに褒められたので昨日の新聞で見たなんて言えなかった…。
二十歳そこそこの女の子は、トマトの皮を剥いたほうが口当たりがいいなんてことも知らなかったし、みじん切りのパセリを散らそうなんてことも思いつかなかった(思いついてもなかったけど…)が、料理を作って好きな人に褒められるのは気持ちがいいもんだなぁってことを知ったような気がする。
子供の頃は、お父さんやお母さんの子供の頃の話やおばあちゃんの娘時代の話を聞かされても、適当に相づちを打つばかりで、おとぎ話のむこう側にあるくらい現実味のない話のように感じていた。
自分がいい歳になってみると、どれだけ時間がたってもそれはすごくリアルな話なんだ!ということがわかる。多分もうないであろう木造アパートの窓の形やペコペコのアルミ鍋、ひものついた菜箸…みんな昨日の事のように覚えてるもん。

2008/9/25 木曜日
ちりめんじゃことブロッコリーのパスタ
今朝のはなまるでで見た、まかないパスタを試してみた。
一口大のブロッコリーをパスタと一緒に茹で、バターとめんつゆを煮立たせた鍋に加えて混ぜる。ちりめんじゃこも加えて混ぜて出来上がり。はなまるでは、大根おろしをのせていたんだけど、気分じゃなかったので省略。
バターと醤油のミックス味が旨いのは、承知していたつもりだったけど、めんつゆの甘みや旨味をプラスするのもいい感じ。ちりめんじゃこがいいアクセント。
いつもながら「多すぎるんじゃないの?」な量のパスタをバクバク食べてしまった^^
学生時代…
茹でただけのスパゲッティにツナをオイルごとのせて、その上に大根おろしをたっぷり、お醤油をたらっとかけて食べる…というのをよくやった。
「アルデンテ」も「マンテカーレ」も知らなかったし、エクストラ・バージン・オリーブオイルにも出会ってなかった。パスタ鍋もアルミのフライパンも持っていなかったけど、パスタ好きのメンクイ女子大生だったなぁ。

2007/7/21 土曜日
本日の晩酌盆…茄子のゴマ煮・枝豆の贅沢煮
本日の晩酌盆はこんな感じ。
・酢醤油に漬けた谷中生姜
・茄子のゴマ煮
・枝豆の贅沢煮
・小鯵の南蛮漬け(作りおき)
・煮叉焼(作りおき)
このお盆を買ってから、小皿、ガラスのコップ、汲み出し等を動員して、あれこれ並べてみるのが楽しくてたまらない。すっかり、ままごと気分だ。
散歩の途中で寄った本屋で、手をかけなくてもおいしい―飛田和緒の湘南暮らしから生まれたレシピを見つけた。今夜は、そこから茄子のゴマ煮を作ってみる。
輪切りにした茄子を出汁、薄口醤油、味醂でコトコト煮たら、すりゴマを煮汁に混ぜる。お出汁のしみた茄子とゴマの香りのバランスがいい。私のすりゴマは「摺り」が足りない気がする。もっと丁寧にスリスリしないとね。

昨夜茹でた枝豆の残りで贅沢煮を作った。
出汁、薄口醤油、酒でことこと煮るだけ。
この料理は大学生の時、バイト先にいたパートのおばさんに教わった。彼女はおばあさんから教わったと、聞いた気がする。
「そのままでも食べられる枝豆を、わざわざ出汁と調味料を使って煮る上に、美味しいお出汁を含んだ莢は食べられない。」ところが贅沢なのだそうだ。明治の女のささやかな贅沢を思うと、あれこれと無駄を出す私の台所はなんなんだ!と反省。
「おばさん」なんて書いてしまったけど、彼女は30代だった気がする。小学生と幼稚園の子供を持つ30代の主婦は、20歳そこそこの女子大生からみたらおばさんだった。ずいぶん失礼な話だ。
反省してます、ごめんなさい。

2007/6/22 金曜日
鴨葱焼、伴海帯
スーパーで売れ残った本鴨のスライスが半額になっていた。…確かに、夏に鴨鍋って気分にはならないものねぇ。
半額の鴨を買って帰り、葱といっしょに鉄なべで焼いた。仕上げにガリガリ黒コショウをふって少量の醤油をまわしかけらたできあがり。
あとは冷蔵庫にあるものを並べて、今夜の晩酌が始まる。
写真手前の鉢に入っているのは昆布の中華風和え物、伴海帯。
「鮮魚売り場の脇などで、1パック100〜200円で売っている生のホソ切り昆布を見かけたら、1度作ってみませんか?」と呼びかけてみたくなるほどお手軽簡単、そして旨い。(誰にむかって言っているんだろう?)
昆布をざっと茹でてザルにとり、粗熱がとれたらざくざく切って、保存容器に入れる。ゴマ油に赤唐辛子の輪切りを入れて温めたら、醤油、酢、砂糖を加える。煮たってきたら葱と生姜の千切りを加え、煮汁ごと昆布にかけてざっと混ぜる。
常温まで冷めたら冷蔵庫で保存。
いい肴になる。
どんな記憶もあいまいでいい加減な私だが「伴海帯」という名ははっきり覚えている。
これは、むかしむかし「うちの料理が一番うまい〜と夫にいわせるホーム・クッキングの秘訣」という本で覚えた料理だ。
この本は渋谷の会社に勤めていた頃、大盛堂書店でみつけた。かなり前のことだが当時としても「古い本があるなぁ〜」って思った記憶がある。気まぐれで買った680円の本に、とってもとっても助けられた。(今も助けられ続けている)
戦前生まれの塩田ミチルさんは、とってもモダンでかっこいい。呑んべで食いしんぼでわがままなご主人のために、なにより自分が楽しむために、いろいろなお料理を工夫する。
ミチルさんがお酒好きのせいか、彼女の作るちょっとした肴は私の好みにぴったり。黄ばみ、染みができた本だけど、これからもず〜っと私の本棚にある本だと思う。

2007/1/12 金曜日
冬の麻婆はアツアツ土鍋仕立て
水切りした豆腐を適当に切って土鍋に入れる。
チャチャッと作った麻婆ソースを豆腐にのせて、弱火で7〜8分グツグツ、水溶き片栗粉でトロミをつけて出来上がり。今夜は香菜を散らしてみた。
熱い鍋のままテーブルに運んでハフハフ食べる。辛くて熱くてビールがすすむ。私にとっては、中華鍋で炒めて皿に盛りつける麻婆は夏の味、土鍋仕立ては冬の味。
1人用の土鍋の活用度は大!
鍋焼きうどんを作るためにと買った土鍋の活用方法を増やしてくれたのは、邱世嬪さんのお腹の引き出しだった。同じ方法で麻婆茄子も作れる。
邱世嬪さんのお父様は「金儲けの神様」と呼ばれた邱永漢氏。お母様は料理研究家。親戚にも料理研究家がいる。住み込みの料理人のいるお宅で育ち、料理上手のお母様をもっているので美味しいものを山盛り食べていたが、お嫁に行くまでガスの火をつけたこともなかったそうだ。本格の味を知っているお嬢さんが紹介するお手軽中華はどれも美味しい。
お腹の引き出しとチャイナ・キッチン
にはずいぶんとお世話になった。

2007/1/7 日曜日
今夜の肴…蕗のとうの天婦羅、油鶏
実家から送られてきた荷物の中には蕗のとうが入っていた。子供の頃のお正月休みには、南向きの石垣の雪が溶けたところに顔を出している蕗のとうを取りに行ったなぁ。朝ご飯に蕗味噌を作ってもらうのが楽しみだった…。
なんてことを思い出しながらも、大人になった私の頭にまず浮かぶのは、酒の肴なのね。
少量の天婦羅を作るときは小麦粉をビールで溶いた衣で揚げる。通常、ビールを開けてから料理しているので、缶からボールにほんの少しお裾分けするのは簡単なのだ。ビールの炭酸のおかげでカリッと揚がった蕗のとうに、塩をパラリと振る。苦みの旨さにフフフ…と1人で笑う。
子供の頃から、この苦みが大好きだった。思えば、呑んべの素養のある子だったんだろうな。
天婦羅にした残りの蕗のとうはしっかり蕗味噌にして保存。
新年会で、お正月の朝日新聞に大きく出ていた栗原はるみさんの話題になった。年女、今年還暦とは思えない若さだねぇ…。
栗原さんがカリスマ主婦として露出するまえに出版している本は貴重だよ…という話題で思い出した。私持っているよ、かなり前の栗原さんの本!
帰宅してから献立が10倍になるたれの本をひっぱりだしてパラパラ。1989年に出版されている本だ。私は何年に買ったんだろう?10年以上前なのは確か。
油鶏(ヤオカイ)のたれのページには醤油がはねた?とおぼしきシミもある。鶏を丸ごと1羽煮て楽しみ、その煮汁はいろいろな料理に応用できる…に惹かれて挑戦した記憶がある。鶏1羽煮たって1人で食べられるわけもなく、友人を集めて強引に食べさせたのだった。
少しは大人になった私は、骨付きもも肉2本で作ってみた。煮汁に八角とシナモンスティックを入れるのはマーラー鍋と同じだ。今年はこの組み合わせのエスニックな香りにハマってスタートしている。写真の鶏はかなり濃い色に煮上がっているが、これは中国のたまり醤油をつかっているせいで、見た目ほど味は濃くない。
今夜は北京ダック風に、餅(ピン)に包んでみた。ネギ、きゅうり、香菜を添える。
味のベースになるタレを作っておいて、いろいろな料理に応用する栗原さんの本は、当時の私にとってとっても新鮮だった。この本のたれを常備しているわけではないけど「何らかの用意が冷蔵庫にあると、丸腰で日々の料理に立ち向かわなくてすむ」という知恵をもらった気がする。
この本が気に入って、献立が10倍になるソースの本、栗原さんちの朝20分のお弁当
、栗原さんちのおやつの本―食べたいときにすぐできる
を続けて買った。久しぶりに開いてみても中身は古くなっていない。もっと活用しよう!
40代前半の栗原さんの写真は今よりもふっくらしている。小学生と中学生のお母さんで、毎日5時半に起きてお弁当を作っていると語ってらっしゃる。手を抜かない主婦が仕事を始めて、20年たらずでこんなに成功している…ってのはすごいことだ。
頑張り方と頑張るポイントを知っている方なんだろうと思う。

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