スパイスで作るインドカレーは思ったよりもずっと簡単だった!
図書館で見かけたカレー粉クッキングを借りてみた。ナイル善己さんは銀座ナイルレストランの3代目、最近ときどきTVでお見かけする。

日本製のカレールウは優れものだと思うけど、市販のルウを使わないスパイスの香りがたったインドカレーも大好きだ。でも、あれはお店で食べるものなんじゃないの?
時間をかけずに少量つくっても美味しくできるのかしら?
レシピの最初に出てくるチキンカレーに挑戦。
ほとんど家にあるものだけで作れる、特別な食材もいらない。
チキンカレーは基本のカレーだそうで、写真付きの手順も紹介されている。とはいえ、作業工程はシンプルで簡単。

鶏肉にはガラムマサラとヨーグルトをまぶして1時間以上おいておく。
タマネギ、にんにく、生姜のみじん切りをしっかり炒める。
きつね色では足りなくて、たぬき色になるまでしっかり炒める。きつね色とたぬき色に炒めたたまねぎの写真が並べてある…わかりやすい。私は今まできつね色くらいに炒めて「しっかりと炒めた」つもりでいた。いかんいかんと、しつこく炒める。
スパイスは焦げやすいので炒めるのは20〜30秒くらい。
等々…
手順は簡単だけどポイントはしっかり説明されている。
レシピ通り10分煮込んで塩味を調えたら、バターを1かけ加えて混ぜ合わせて出来上がり。
ぺろりと嘗めてみてむふふふ…と笑った。
ホントにホントに美味しいの…お店のインドカレーの味と香り、ホントだよ♪
「カレーは大人数分作らないとおいしくない」とか、「じっくりことこと煮込まないと!」とか、誰が言ったんだ。少量を短時間で作っても本格的に美味しいぞ!
本格カレーはいろんなスパイスを駆使するんだって思っていたけど、カレー粉以外に使ったのは、コリアンダー、クミン、カイエンペッパーだけ。それぞれの香りが立ち上がって本格的(な気がする。)

カレーに合わせたのはあっさり、さっぱり、お手軽サラダ。
細切りの大根と大葉を合わせただけ。
醤油、酢、ごま油を混ぜたドレッシングかけた。
今朝のお目覚めジュースは、グレープフルーツとにんじんの組み合わせ。
...
レストランのシェフも、料理研究家も2代目3代目をよくみかける。
料理も伝統芸能か?って思わないこともないけど、門前の小僧なんとやらも確かにあると思う。
一般の高校生がある日突然歌舞伎役者になろうと思うのと、生まれたときから暮らしの中に踊りや芝居があるのとは全然違うのと同じ。
ナイル善己さんは、小さなお子さんのために甘めのマサラチャイを作ってスパイスに慣れさせたり、普通のルーを使ったカレーのルーを1片減らしてカレー粉を加え、隠し味にガラムマサラを使ったりする。そうやって少しずつスパイスの香りに慣らしていく。
きっとこの英才教育が実って、4代目も立派に育っていくのだろう。
カレー粉クッキングは、スタイリングも写真も気取りがなくておしゃれだ…と、奥付を見たらどちらも善己さんご本人がやっていた。センスとか才能ってそういうものなのね。

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