ペロリと嘗めてみる

本の通りに(レシピ通りに)作ったのに美味しくできなかった!という話をよく聞きます。
ホントにレシピに書かれた分量が間違っている場合もあるし、レシピを作った方の味の好みが根本的に自分と違うってこともあると思います。

でも、ちょっと意地悪な言い方をしてしまうと「レシピ通りには作っていないんじゃないかなぁ…」って思うこともよくあります。

醤油大さじ1とかスープ1カップと書かれた分量や、15分煮るという時間だけがレシピではないと思うのです。
火力や鍋の素材、厚さ等によって火のまわりが違うので書かれた時間は単なる目安です。

まだ美味しそうな焼き色がつかなかったら時間がきても火を止めてはいけないし、煮汁が煮詰まって焦げ臭くなっても本に書かれていた加熱時間はまだだから、と鍋を火にかけ続けてはいけない…あまりに当たり前のことですが、分量になると本に書かれた分量をそのまま信じてしまうことが多いようです。

焦げ付いてしまう前に鍋のなかの様子を見るように、調味料も味見をしながら加えていく…いえその前に調味料を入れる前の煮汁の味を確かめてみる…「ペロリと嘗めてみる」ことによってわかるようになることは多いと思います。

書かれている分量もあくまでも目安です。
自分にとって1番美味しい味ではないかもしれないけれど、大きく外れて大失敗することもないガイドラインのようなものだと思えばいいと思います。ガイドラインに沿って何度か試していくうちに「本に書かれている砂糖の分量は私には多過ぎる」とか「お酢の分量をもう少し増やしたい」なんていう好みの味がわかってきます。

ジャストの味にたどりつけないときも、お料理は大きな失敗をしたくない分野だと思います。不味いものを食べるのは悲しいし、せっかく料理した成果を処分するのはもっと切ない…だから味見をしましょう。

コクや旨味があるスープと、ただのお湯ででは調味料を加えたときの味が違います。
貝類など思いのほか素材に塩気があって、調味料を加える必要がない場合もあります。

味見をしながら少しずつ調味料を加えていくことの大切さについては以前ブログにも書いたのですが、銀圓亭の萩本シェフのお話が印象的でした。

銀圓亭に伺って、小皿料理をいただきたいなぁ…と思いながら機会を逃してしまったことが残念です。